TURKIYE · 2019
トルコİzmir / Çeşme
大きな港町から半島の先へ進むと、エーゲ海の青さが少しずつ近づいてきた。
İzmirは、海とともに広がってきた都市だった。大きな湾に沿って市街地が続き、海岸沿いには歩道や建物が並んでいる。内陸の街を巡ってきた後では、海がすぐそばにあるだけで、街の空気が大きく変わったように感じる。
都市を離れて半島を進むと、海は港の景色から小さな入り江へ変わっていった。
İzmirは古代にはSmyrnaと呼ばれ、エーゲ海の交易都市として発展した。オスマン帝国時代にも重要な港として栄え、現在もトルコ西部を代表する大都市の一つである。
そこから西へ進むと、Çeşme半島がエーゲ海へ突き出している。
Çeşmeには小さな湾や砂浜が点在し、街の中心には16世紀の城塞も残る。海辺のリゾートでありながら、長く船が行き交ってきた土地の歴史も見える場所だった。
İzmirでは、大きな港町としての海を見た。
Çeşmeでは、より近くに海を感じる景色が広がっていた。
同じエーゲ海でも、街から眺める海と、半島の先で見る海では印象が違う。
都市の大きさから少しずつ離れ、海と空が広がる場所へ向かう。その変化が、この一帯を巡る旅の記憶になった。






