PERU · 2013
ペルーCusco
斜面を覆う瓦屋根と石畳の路地が、Cuscoに流れてきた長い時間を映していた。
Cuscoでは、少し坂を上ると街を見下ろす場所に出た。斜面には赤茶色の瓦屋根が重なり、その先まで街が続いていた。高台から眺めると、建物の色が一つにつながり、街全体が長い時間をまとっているように見えた。
高台から見た街は、下へ降りるといくつもの表情に分かれた。
坂を下りると、美しい広場があり、その周囲には人が集まっていた。活気のある路地を曲がると、その先には人通りの少ない静かな道があった。同じ街を歩いているのに、場所によって流れる時間が少しずつ違っていた。
私は高台からCuscoを眺める時間が好きだった。瓦屋根の色や斜面に沿って続く家々を見ていると、建物の一つひとつよりも、街が積み重ねてきた年月の方が見えるような気がした。
夜になると、街にはオレンジがかった光がともった。昼間は瓦の色でつながっていた斜面が、今度は無数の明かりで浮かび上がった。暗い山に囲まれた街は、底に光を集めた器のように見えた。
















