LITHUANIA · 2019
リトアニアTrakai
湖の中に赤い煉瓦の城が浮かび、岸辺から伸びる橋が、かつての城塞へとまっすぐ続いていた。
Trakaiでは、湖の中に建つ城がまず目に入る。
美しい湖は、かつて城を守るための自然の防壁でもあった。
青い水面の向こうに赤い煉瓦の城壁が立ち、その周囲を緑の岸辺が囲んでいる。陸地から橋が伸びているものの、城だけが湖の中に独立しているように見えた。
Trakaiは14世紀からリトアニア大公国の重要な拠点だった。湖と森に囲まれた地形を利用して城が築かれ、歴代の大公たちの居城にもなった。現在の島の城は14世紀に建設が始まり、15世紀初頭に主要部分が完成した。その後は衰退して廃墟となったが、20世紀の修復によって現在の姿を取り戻している。
城を外から眺めると、湖の静けさと赤い煉瓦の組み合わせが美しい。
しかし、かつてここに暮らしていた人々にとっては、その美しい水面も、城を守るための重要な地形だったのだろう。
現在は橋を渡って簡単に城へ入ることができる。
その道を歩きながら周囲を見渡すと、城がなぜ湖の中につくられたのかが少し分かる。
Trakaiでは、建築だけでなく、湖そのものまで含めて一つの城だった。











